日曜日, 7月 25, 2010

Bremenからこんにちは(114)1年11ヶ月ぶりの



火曜日早朝飛行機にてラトビアへ発ちます。こちらにきて1年と11ヶ月ほど。初めての飛行機。到着して以来の空港です。
団体旅行だし遅れる訳にはいかないので、ということで下見を兼ねて一度空港まで行ってきました。
空港のない都市に育ったので、空港=遠い イメージがありますが、ブレーメン空港は私の住まいからトラムで10分ほど。
ただ、私の家の方向に飛行機は飛んでこないので、空港を感じないだけなのです。場所によっては、着陸寸前でごっつい腹を見せる飛行機や、離陸して飛び立って行く飛行機をひっきりなしに見られるところもあります。飛行機を見るといつも思うのが、「飛びたい」。その飛びたいの中には、家族や友人に会いたいな〜〜という思いが含まれています。日本で生活したくはないですが、やはり家族には会いたい。母親の事を思うと、(レベルが違いすぎて不謹慎かもしれないですが)、東南アジア等へ出征した若い兵隊さん、シベリア等に抑留していた兵隊さんのことを考えます。長期にわたり家族に会えず、生きて会える保証も無い。多分何度も何度も思い出し、声に出して「お母さん」とつぶやき、涙し、自分を鼓舞させたんだろうな・・と考えてしまいます。

ま、そういう話はさておき。下見の空港。ブレーメン空港ってこんなんやったんや〜〜というのが正直な感想。
結構綺麗な空港です。私は、別の棟に追いやられている格安航空会社の飛行機で到着したので、全容を知らなかったようです。そして、今日やっと、1年11ヶ月前、私がどこに到着し、どの出口からでて、街までやってきたのか、それがやっと分かりました。
今度は飛行機でもゆっくり眺めに、カメラを持って来ようかな。

水曜日, 7月 21, 2010

Bremenからこんにちは(113)最近のこと

ブログの更新が・・すみません。特に何も無い毎日を送っていました。
週に何回かバイト。週に2回は高足のパフォーマンスグループの手伝い&練習。
あ、私もこも竹馬的高足で歩く練習を始めました。歩くだけならなんとか・できますが、段を登ったり、跳ねたり・・自分の足の一部として機能させることができるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。その他、イラストレーターやiMovieでの個人的&非個人的な作業@家、か、まあ、いろいろ。

まったく暑い日が続くのでやる気も起きない。でもボチボチ旅行準備(27日から)。ゴスペルコンサート衣装である、全身白もしくは全身黒を靴まで一緒にスーツケースに入れると、それだけで結構な荷物。これは意外。もっとスコスコ状態で行けると思ってました。あ、行き先はラトビアです。できればいろいろ物を減らして戻って来たいけれど、今回はサバイバルなバックパック旅行ではないから、決して捨てられない(捨ててはいけない)服やタオルや・・を持参する(独り部屋でもないし、恥ずかしくない程度の)物を同行させます。ああ、帰りが今から心配(スーツケースが閉まるか&飛行機の超過料金が取られないか)。そして準備もまだ完璧ではありません。

先々月に安売りで買ったDVDを2本見ました。(暇なのか??)何度か見た事のある映画。大好きな映画ではないけれど、総合的に好きな映画2本。安売りの狭い選択肢の中にあった2本なので仕方ありません。「仮面の男」と「12人の怒れる男」。共通点無し。(男優数>女優数が共通点????)
まず一つ目「仮面の男」。アレクサンドル・デュマの「ダルタニャン物語」をベースに、ルイ14世、鉄仮面伝説、三銃士+ダルタニャンを描いたフィクションの歴史映画。ディカプリオ好きではありません。念のため。まず映画内の音楽が素敵。サントラは映画を見た当時に即買いしてましたが、映画は久しぶりに見ました。私がミーハーなのか(?)、みんな格好いいです。“男っていいなあ”と素直に思えます。(自分が“女”であることが嫌な訳ではありませんが、ああいう“男のあり方”は“女”には決して真似の出来ない境地なので、純粋に憧れます。)。ネタばれしていないので、“なんのこっちゃ”でしょうが、映画の中を貫く“芯”のようなものがあって、それがブレない。そこに感動が生まれます。
そういえば、こういう“一本筋”の通った映画が好きなのかなあ。それで思い出したのが“ラスト・サムライ”。これも密かに好きです。トム・クルーズ好きではありません。念のため。
この2つの映画が好きな理由は多分同じ。単に戦う男に憧れるのでしょうか??(そうでは無いと思いたいけど)。社会的に見て正しいこと、間違っている事ってその時代・時代や、もしくは日ごとに変化するけれど、でもそれにとらわれず、自分の“正しい”と思った道、“信念”を貫き通す“男”の姿が格好いいのでしょう。“女”にはどう足掻いても太刀打ちできない“芯”があるように思うのです。(買い被りすぎ??)。
恐らく、このどちらの映画も、映画好きから言わせると“大作なのに(制作費だけは莫大にかかったのに)駄作”と言われる類いのものかもしれません。史実にも忠実でないし。でも、いいんです〜〜。スケールの大きな映画が好きなタイプではないので。(ハリウッドもの、CGを駆使したような大作は、SF、戦闘もの、は、基本的に好きではありません。疲れるので。好きなのは以下に書くようなやつ。)

で、次の映画。「12人の怒れる男」。これは私の一番好きな映画であり、邦画である「12人の優しい日本人」の原作とも言える作品。12人の陪審員の話です。外国語で見るのは結構厳しい作品(雰囲気で乗り切れない&分かった気になれない、一語一語スルーできない)ですが、脚本の翻訳を所持し(in日本)、字幕付きで映画も見た事があるし、そのパロディ「12人の優しい日本人」は100回くらい見ているので大丈夫。個人的には「12人の優しい日本人」のどんでん返しっぷり&これでもか・・と言わんばかりの縺れ具合とほどけ具合が大好きなので、「12人の怒れる男」は物足りないと言えば物足りないのですが、台詞一つ一つが全て“フリ”とも言え、後から“効いて”くる・・のを見るのが、私が見るときの醍醐味。まあ、いろんな見方があるでしょうし、自分の人生を重ね合わせてもいいでしょうが・・。敢えて、役者さんには言及しません。

ということで、リスニングの練習に今後もちょくちょく鑑賞しようかな、と思います。同じ映画を繰り返し見る事で覚える単語もあるだろうし。

日曜日, 7月 11, 2010

Bremenからこんにちは(112)勝手な言い分

FIFAワールドカップ南アフリカ大会2010はスペイン(すごっ。パウル君の予言百発百中や)の優勝で幕を閉じました。いやあ楽しませてもらいました。4年に一度のお祭りイベントとして十分に堪能しました。我らが(?)ドイツ代表は2大会連続3位。素晴らしい事だし、素敵な試合で楽しませてくれました。ドイツ代表ありがとう。
さて、日本においては依然としてドイツサポーターは少数派のようです。ニュースや試合の実況等でもどちらかというと相手国目線の解説が多かった、と見聞きしました。それだけ前評判は思わしくなく、スターも居らず、注目度は低いチームだったのでしょう。だから(か?)よく目にしたのがこの言葉“ゲルマン魂”。いずれにせよ従来よりドイツサッカー代表チームを描写する際によく使われる言葉のようですが、個人的には非常に違和感があります。そもそもゲルマン魂って何ですか?頑強で根性があって不屈の精神があって、質素倹約・・そんな感じですか?大移動した(?それに耐えた?)歴史的背景から想像しうる民族のイメージで、なんとなく“ゲルマン魂”って使ってるのでしょうか???もしくは、ドイツ人が頑張ればそれはすべて“ゲルマン魂”によってもたらされた、と解釈できるのですか?

個人的にはこのひとくくり感“ゲルマン魂”には違和感あり。なぜなら、現在のドイツ代表が非常に・・多文化背景を持った選手で構成されているから。選手23人のうち、実に11人が何らかの異文化(ドイツ以外の)背景を持ちます。名前だけ見ても一目瞭然。明らかに“ゲルマン”でない名前の選手もいますし、容姿を見れば、さらに明らか。思うに、彼らに“ゲルマン魂”は無いと思うのです。というより、持つ方が無理だと思うのです。彼らには彼ら独自の文化背景があり、それはどう足掻いても別のものに取り替えられないほど心の深奥に位置するものだと思うから。例えば私。ドイツ大好き。ブレーメン大好き。自転車で毎日街を走って、空気を吸い込んでいると、幸せだと感じ、ブレーメンをとっても愛しく感じます。でも、ゲルマン魂は残念ながら無い。あるとすれば大和魂かは。それと同じ。
ドイツのW杯における躍進に対し、トマス・メデジエール内相兼スポーツ相が「移民のお陰」と発言したそうです。ドイツのサッカーが政治や社会の仕組みと切り離しては考えられないことを考えさせられます。また、首相が公費で観戦したことをも鑑みると、「サッカーってドイツ人にとってどういう存在なの?」と思わずにはいられません。答えは・・たぶん見つけられないと思いますが・・。

月曜日, 7月 05, 2010

Bremenからこんにちは(111)まだまだ現役

私の愛用MacさんはPowerBookG4。インテルマックになる前の最後のPowerBookG4です。購入は確か2004やったかなあ。かれこれもう5年以上、いや6年?使っている訳です。DVDも作れるし、メモリも奮発して積んでおいて、購入当時は最強マシン!でした。(使いこなせるかは別として)。それ以後インテルマックになってしまい、諸々との連携がはかれなくなり、OSのアップデートもできなくなり、(だからといってストレスは溜まりませんが)、次にやってくる(いつの話かは不明)マックとの格差に驚くんだろう・・とそして、いつコンピューターがフリーズしてしまうか・・と毎日の酷使を申し訳なく思っている次第。でも愛おしくてたまらないMacさんです。
このOS10.3.9で十分古い・・のに、今日久しぶりにクラシック環境で仕事してきました。ある印刷所の単発不定期バイト。なんでもロゴをスキャンして白黒のコマ広告を作る作業。スキャンしてフォトショップで処理、その後はフリーハンドでレイアウト。OSは9。9と10の違いは・・そりゃあ大きい・・のです。見た目、デスクトップの有り様が全く違う。仕様アプリのバージョンはフォトショプ6。フリーハンドこそ8でしたが、イラストレーターも入っているから・・ということで個人的にはそっちの方が慣れているので使おうとしたら、なんとバージョン5。・・・初めて見ました・・・。世の中CS。私もCS使ってみたいけど、高度すぎて使いこなせるのか心配・・ダッタリしますが、一線で仕事をし、顧客も抱え、顧客のニーズに合わせて(顧客がOKをだす)広告や冊子を作る(小さくても)会社が・・まだクラシック環境だなんて・・。しかも、作られる広告の適当な事適当な事・・・。私が顧客だったら絶対OKしません。でもこの会社はそれで儲けてるんだからねえ・・・世の中不思議です。
ということで、私の知識も独学&CS非対応ですが、なんとか(というより)かなり役立って戻ってきました。あれくらいのレベル&作業なら余裕でできます・・まあいつも着いて回るのが、果たしてやっていることは正しいのか?だけれども。(独学だから特に・・・)
また何か仕事あったら読んでください。ちなみに、クラシック環境のままなのにはとりあえず理由あり。他の桁違いに高い機械がクラシック環境でしか動かない、のだそうです。

Bremenからこんにちは(110)何故なのか考えてみる 独断と偏見

W杯関連の話題・・続けます。すっかりこの時期だけのにわかファンと化している私ですが、折角ここにいるので、今後もサッカーというものに触れていよう、その方がここでの生活がもっと潤うのではないか、と考えています。私のここでの今の状況は、大阪に住んでいてアンチ阪神だったり、読売社員でアンチジャイアンツだったり、静岡清水出身でサッカー嫌いだったりするのと、同じだから。
でも、その前に、何故自分がサッカーに耐えられるようになったか(競技側ではなく観戦側)を考えておきます。以下長くなります。
私のサッカーのイメージ。つまらない。かなり独断と偏見による意見ですが、日本(代表)のサッカーってなんだかつまらない。消極的なパス回しに、日本ではトップ、でも世界的には「?」付きの司令塔がいて、彼に頼るかと思い気や、彼のレベルは知れていて結局アテにならない。かといって、チームワークで勝負するのか、と思えば、なんともむちゃくちゃなぎくしゃく感。逆に海外のチームには、ファンタジスタ、スター、神・・・なるような存在が必ずいて、彼がボールを操る度にスタジアムが湧く。彼の調子のいい時は、見ていて面白いけど、彼も人間、浮き沈みあり。他のプレイヤーも彼には一目置き、彼を立てるような試合運びをしようと心がける。そして、(歴史的な背景もあり?)スポーツマンシップに則っているとは言えないようなラフなプレー、審判への抗議・・爽やかさとはかけ離れた要素満載。ということで、いずれも、私からすれば「11人のチームである意味って何???」で、チームスポーツの醍醐味がひとつも感じられないサッカーはとってもつまらない、という印象でした。この印象を早くに持ってしまってからは、先入観からサッカーを見る事はありませんでした。
しかし、W杯が始まり、ドイツ戦で初めて90分の観戦に挑戦。終わる頃には、すっかりドイツ代表サッカーに魅せられている自分がいました。何故でしょうか???その理由が、どなたか(複数)の“書き込みコメント”でやっと明らかになりました。ドイツ代表は決してややこしいことをやっていない。ボールを止めて蹴って、走って・・。基本的な事を選手全員が非常に高度なレベルでやっている、ということでした。だから、サッカーについては素人以下の私にも、とっても分かりやすい。そして、彼らは全員で戦っている感が見て取れます。一人一人の個人プレイに頼らず、全員でプレイしています。そして(だからこそ)強い。私の好きな三谷幸喜さんのドラマみたいです。主役はいなくって、登場人物一人一人にストーリーがある。12人の優しい日本人や、王様のレストランの登場人物のまとまり具合、チームワークに通じるものを感じてしまいます。だから、選手全員が多かれ少なかれ絡んでゴールを目指し、得点する姿に本当に“スカっ”とさせられるのです。
「奇跡を見たければ・・・」というミッシェル・サラゲッタ(分かる人には分かる)の言葉があります。次の試合でも、チームの一体感を持って、「奇跡」というか「必然」?の素晴らしい試合をしてほしいです。

追記・・。ドイツ代表サッカーが(私にとって)面白いのは、得点が入り、強いから・・ということも否めないようにも思います・・。今後私の心情がどう転んでいくか、自分でも分かりません。でも、サッカーに対する“食わず嫌い感”が薄らいだのは確かか・・と思います。