FIFAワールドカップ南アフリカ大会2010はスペイン(すごっ。パウル君の予言百発百中や)の優勝で幕を閉じました。いやあ楽しませてもらいました。4年に一度のお祭りイベントとして十分に堪能しました。我らが(?)ドイツ代表は2大会連続3位。素晴らしい事だし、素敵な試合で楽しませてくれました。ドイツ代表ありがとう。
さて、日本においては依然としてドイツサポーターは少数派のようです。ニュースや試合の実況等でもどちらかというと相手国目線の解説が多かった、と見聞きしました。それだけ前評判は思わしくなく、スターも居らず、注目度は低いチームだったのでしょう。だから(か?)よく目にしたのがこの言葉“ゲルマン魂”。いずれにせよ従来よりドイツサッカー代表チームを描写する際によく使われる言葉のようですが、個人的には非常に違和感があります。そもそもゲルマン魂って何ですか?頑強で根性があって不屈の精神があって、質素倹約・・そんな感じですか?大移動した(?それに耐えた?)歴史的背景から想像しうる民族のイメージで、なんとなく“ゲルマン魂”って使ってるのでしょうか???もしくは、ドイツ人が頑張ればそれはすべて“ゲルマン魂”によってもたらされた、と解釈できるのですか?
個人的にはこのひとくくり感“ゲルマン魂”には違和感あり。なぜなら、現在のドイツ代表が非常に・・多文化背景を持った選手で構成されているから。選手23人のうち、実に11人が何らかの異文化(ドイツ以外の)背景を持ちます。名前だけ見ても一目瞭然。明らかに“ゲルマン”でない名前の選手もいますし、容姿を見れば、さらに明らか。思うに、彼らに“ゲルマン魂”は無いと思うのです。というより、持つ方が無理だと思うのです。彼らには彼ら独自の文化背景があり、それはどう足掻いても別のものに取り替えられないほど心の深奥に位置するものだと思うから。例えば私。ドイツ大好き。ブレーメン大好き。自転車で毎日街を走って、空気を吸い込んでいると、幸せだと感じ、ブレーメンをとっても愛しく感じます。でも、ゲルマン魂は残念ながら無い。あるとすれば大和魂かは。それと同じ。
ドイツのW杯における躍進に対し、トマス・メデジエール内相兼スポーツ相が「移民のお陰」と発言したそうです。ドイツのサッカーが政治や社会の仕組みと切り離しては考えられないことを考えさせられます。また、首相が公費で観戦したことをも鑑みると、「サッカーってドイツ人にとってどういう存在なの?」と思わずにはいられません。答えは・・たぶん見つけられないと思いますが・・。
日曜日, 7月 11, 2010
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