月曜日, 7月 05, 2010

Bremenからこんにちは(110)何故なのか考えてみる 独断と偏見

W杯関連の話題・・続けます。すっかりこの時期だけのにわかファンと化している私ですが、折角ここにいるので、今後もサッカーというものに触れていよう、その方がここでの生活がもっと潤うのではないか、と考えています。私のここでの今の状況は、大阪に住んでいてアンチ阪神だったり、読売社員でアンチジャイアンツだったり、静岡清水出身でサッカー嫌いだったりするのと、同じだから。
でも、その前に、何故自分がサッカーに耐えられるようになったか(競技側ではなく観戦側)を考えておきます。以下長くなります。
私のサッカーのイメージ。つまらない。かなり独断と偏見による意見ですが、日本(代表)のサッカーってなんだかつまらない。消極的なパス回しに、日本ではトップ、でも世界的には「?」付きの司令塔がいて、彼に頼るかと思い気や、彼のレベルは知れていて結局アテにならない。かといって、チームワークで勝負するのか、と思えば、なんともむちゃくちゃなぎくしゃく感。逆に海外のチームには、ファンタジスタ、スター、神・・・なるような存在が必ずいて、彼がボールを操る度にスタジアムが湧く。彼の調子のいい時は、見ていて面白いけど、彼も人間、浮き沈みあり。他のプレイヤーも彼には一目置き、彼を立てるような試合運びをしようと心がける。そして、(歴史的な背景もあり?)スポーツマンシップに則っているとは言えないようなラフなプレー、審判への抗議・・爽やかさとはかけ離れた要素満載。ということで、いずれも、私からすれば「11人のチームである意味って何???」で、チームスポーツの醍醐味がひとつも感じられないサッカーはとってもつまらない、という印象でした。この印象を早くに持ってしまってからは、先入観からサッカーを見る事はありませんでした。
しかし、W杯が始まり、ドイツ戦で初めて90分の観戦に挑戦。終わる頃には、すっかりドイツ代表サッカーに魅せられている自分がいました。何故でしょうか???その理由が、どなたか(複数)の“書き込みコメント”でやっと明らかになりました。ドイツ代表は決してややこしいことをやっていない。ボールを止めて蹴って、走って・・。基本的な事を選手全員が非常に高度なレベルでやっている、ということでした。だから、サッカーについては素人以下の私にも、とっても分かりやすい。そして、彼らは全員で戦っている感が見て取れます。一人一人の個人プレイに頼らず、全員でプレイしています。そして(だからこそ)強い。私の好きな三谷幸喜さんのドラマみたいです。主役はいなくって、登場人物一人一人にストーリーがある。12人の優しい日本人や、王様のレストランの登場人物のまとまり具合、チームワークに通じるものを感じてしまいます。だから、選手全員が多かれ少なかれ絡んでゴールを目指し、得点する姿に本当に“スカっ”とさせられるのです。
「奇跡を見たければ・・・」というミッシェル・サラゲッタ(分かる人には分かる)の言葉があります。次の試合でも、チームの一体感を持って、「奇跡」というか「必然」?の素晴らしい試合をしてほしいです。

追記・・。ドイツ代表サッカーが(私にとって)面白いのは、得点が入り、強いから・・ということも否めないようにも思います・・。今後私の心情がどう転んでいくか、自分でも分かりません。でも、サッカーに対する“食わず嫌い感”が薄らいだのは確かか・・と思います。

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