


2月最初の週末はブレーメーカーニバルでした。昨年のカーニバルより(ほぼ)主催団体として参加しており、おもにコスチューム作業所で働いていました。コスチューム関連で最初の会議があったのが10月。2度のテストを挟んだため、少しお休みをしながら、関わり続けました。
今年のテーマは“Land Unter”地面の下。作っていたコスチュームに関しては何度かブログにも書きましたので省略します。
カーニバル関連のイベントはその前の週からちょっとずつ始まりますが、私が忙しくなるのは全日の金曜日から。この金曜日にはプレイベントとして各ライブハウスで参加団体によるサンバの演奏があります。それが真夜中を過ぎてもまだまだ続きます。私は控え室側で仕事。参加者へドリンクを振る舞う、と。かれこれ深夜1時頃まで滞在し、帰宅。
翌日の土曜日が本番のパレード。市の中心マルクトプラッツから東方向に100を超える参加団体がパレードします。開幕自体は12時ですが、8時半頃から現地集合し、準備。昨年は、地上で人ごみにまぎれながら順番を待っていましたが、今年は、その開会式での大役を仰せつかり、クレーンの先に着いた箱に居り、そこから大きい人形を操りました。この人形は海の乙女。開会式におけるメッセージの中で、彼女が喋り、海を泳ぐ・・それをクレーンの上から紐であやつる、と。複雑な造りではないので、金曜日午前中に行われたリハーサルでなんとかやるべき事を理解。敵は寒さだけ、でした。でも実際マルクトプラッツでクレーンを持ち上げた場合、各種電線が邪魔になり、常に一定の高さで回らない・・という事態に。まあ、予測できていなかったのでしょう、仕方なし、と。人(参加者)の山で何も見えなかった昨年と打って変わり今年は、クレーンの上から開会式の進行具合が眺められ、爽快・・・でした。高所大好きなので。それにしても参加団体の多い事多い事・・。観客より十分多かったのでは??と。

私のパレードでの役割は、ブレーマーカーにバル協会への寄付を募ること。寄付回収車がパレードないを走り(引っ張られ)それに付き従って、沿道から寄付を募る、と。上空にいる間に、寄付回収車がパレードの順番が来て出発してしまい、自力では降りられないので、下ろしてもらってから慌てて追いかけました・・。今回は魚の衣装を用意してもらいましたので、海乙女の格好(黒子的)から魚の衣装に着替えて・・ということでバタバタ。
無数の団体がパレードし、終点までたどり着いた後は、そこらへんで演奏が続きます・・。常に至る所が盛り上がっている状態。それが道路が通行止めになっている18時まで続きます。私はその時間まで、数分の食事時間をはさみながら、サンバのリズムと楽しみました。サンバのリズム・・音楽・・・大好きなリズムではないけれど、楽しめるようになって来たような気がします。
パレードでは、数人の知人に出会い、ここがこうなってああいうふうに繋がっているのね・・とブレーメンの小ささを改めて感じました。
夜はまたライブハウス。今度はカーニバル関係の売店の売り子。各サンバグループもCDの販売を希望するため、コミッション無しで代理販売。0時まで店を開け、その後は、サンバを2時まで楽しんで、帰宅。日曜日はお別れの朝食会&片付け・・。
まったく盛りだくさんの内容でした。今年はなぜか、(半ばギャグで)主催団体の人間である事を証明するIDを作ってもらって首から下げていたので、どこもかしこも通りたい放題。主催団体側の準備にはほぼ関わっていないので、良いのか・・という感じでしたが、まあそれなりに当日は働いたのではないでしょうか。
今年のカーニバルは25回目。ということでこの節目を記念し、パレード前日には市庁舎にて、市長の歓迎の言葉等を頂く会が催され、“生市長”を見て来ました。写真でみるよりやっぱり老けてました・。

いろいろ書く事がありすぎて、上手くまとまりませんが、今回考えたのは、
“見る事の大切さ”です。昨年は自分では出来なかったメイクも、今年は自分でとりあえずやってみる事ができました。この1年何度となく、カーニバル出演団体である高脚(Stelzen)の営業について行き、見ていたので。他にも、舞台表現に関しては、今年の8月に個人的に発表があるし(多分)、ゴスペルのステージは幾つもあるし、キャラバンの劇グループのこともあるし・・、人への魅せ方、構成を探るような目で今回はサンバのパレード&ステージを拝見しました。ためになることいっぱいでした。昨年、よく注意されたのです、「あなたの仕事は“見る”ことよ」と。「私は裏方が好きなので・・」と昨年は思ってましたが、その意味がよーく分かりました。(残念ながら今年は予め裏方仕事を割り当てられてしまいましたが)。
“見る”ことって本当に大事です。頭で理解できていなくても、目は見てるし、脳にはその絵が写ってます。私はこの歳になって、子どもの頃に沢山経験させてもらったことが“財産”になっているのを感じます。幼少期に“見”た物。事。その事実が、どこかしらで役に立っているのです。不思議です。その時は何も感じなくても。理解できなくてもいい・・。ただ“見”ていれば・・。
最後に。今年一番懸念されたのは天候でした。雪雪雪。最後まで道路は凍っていないか、雪が残っていないか、降らないか・・と心配でしたが、ぐっと冷え込む事も無く、雪や雨に降られる事も無く、無事終える事が出来ました。
今年も私にいろいろさせてくれた皆さん、いろいろ任せてくれたみなさん、どうもありがとうございました。