月曜日, 5月 10, 2010

Bremenからこんにちは(96)母の日と父の日

母の日も終わってしまった・・と思ったら、やってくるのが父の日。間髪入れずに父の日。だって、ここでは父の日は(今年は)5月13日。6月の第三日曜日ではないのです。

私の住むドイツでは、母の日は日本と同じく5月の第二日曜日。しかし、父の日は、昇天祭というキリスト教の祝日そのものになります。イースターの復活祭から数えて40日後の木曜日にやってくる祝日。移動祝日になりますので、4月末から6月初旬にあたります。(簡単に説明すると、十字架にかかり、死に至ったイエス・キリストの復活を祝うのがイースター。その40日後に昇天したことを祝うのが昇天祭です)
 ただの日曜日に毛が生えた程度の“母の日”と、国民の祝日と制定されている“父の日”。ドイツにおいては、果たしてどちらの存在が大きいのでしょうか??
 “母の日”の“母”はあくまで“親族間の女性、母親”。それら女性への感謝を表す機会となる日です。逆に、“父の日”の“父”には、“親族間の男性、父親”の意味は感じられません。“父”すなわち、“天のお父様”“天の神様”なのです。国民皆でキリスト教における“父”を祝う。この時に用いる“父”という単語は、家族構成を表す“父”“母”とは切り離して考えるべきで、もはや、別格なのです。
 そうなると、“親族間の女性、母親”に対する“親族間の男性、父親”に感謝する日が存在しない事になりますが、そこにはやはり、どこにでも存在するであろう「家庭・家の内における“母”と“父”の役割の差」が物申しているのかもしれません。

父の日、という祝日だけれど、この日はとっくに、“家族で過ごす祝日”になっている・・と年配の方が言っていました。キリスト教関係の祝日は得てして“家族の”日にあたるのかもしれません。生命の、生活のベースに“天の神様、イエスキリスト、そして精霊”の存在が無意識に存在しているのでしょう。

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