土曜日, 4月 23, 2011

また、まだ、ずっとブレーメン(43)

堅信を受ける33人の14歳の研修旅行に同行した。
いわば、自分の洗礼や信仰を確認する儀式が堅信で、それが5月の末に行われる。礼拝のとともに。大人になっていく証みたいな位置づけもあるのかなあ。
日本の13参りみたいなものか???
この堅信者(Konfirmanden。以下コンフィと書きます)はこの研修旅行で、信徒信条などを学び習得して行きます。一語一語細かく考えて行く事で、私も信徒信条はほぼ諳んじれるようになりました。
研修の内容はさておき、というか研修旅行・・など名ばかりで、ほぼ自由。やんちゃというか我が儘というかやりたい放題、集中力も無く、団体行動の基本もなっていない14歳には唖然呆然。それを率いる牧師さんの権威の無さ。私は立場的には牧師先生のやり方に従う必要があり、尤も、私が頑張る必要はどこにもないので、コンフィのやりたい放題は静観。王様のような振る舞いに、国民性なのか、時代なのか・・と考えた。日本の中学生はもっとちゃんとしているのでは???もしくは、中に一人くらい真面目で、騒ぐ輩を戒める奴がいてもいいのでは???と疑問ばかり。
まあでも当然のように33人いろいろで。狡猾というかとにかく切れる子、すごく大人びた子、幼い子、静かな子、何にも興味がない子、一人が好きな子・・。好き放題、大人顔負けの言動をするかと思えば、ホームシックにもなる。ケーキとパンを焼く機会があって、立ち会ったが、作り方が分かる!!と意気込んでいてもやぱりむちゃくちゃ。パンにいたっては知らない。でも私が指示ずるケーキやパンの焼成過程には目を輝かせて着いてくる。出来上がりにも驚いてた。中身はやっぱり14歳。私も・・決して無駄には歳をとっていないようだ、と感じた。

驚く事もしばしば。自分の意見をしっかりいう。これは教育方法の違いや国民性の違いもあるのだろう。議論とかはやっぱり好きみたい。コンフィが堅信を受ける礼拝で集まった寄付をどこに寄付するか、もコンフィ次第。寄付の行き先???私なんて、赤十字か足なが募金くらいしか思いつかない。なのに、このコンフィたち。小さなものから地元密着の団体まで様々な選択肢を挙げてきた。これには驚いた。そして(私がいた所為ではないけど)日本まで。こんな末端にまで日本の惨状は伝わり、助けようという気持ちがあることに、日本人としてありがたい・・と思った。

さて、4泊5日の日程でコンフィとの旅行は終了。すっごく仲良くなったとは言いがたいけど、これでまた33人の知り合いが増えた。彼らの堅信の式には是非参加したい。どんな顔をして前に発つのか。どんなにお洒落してくるのか。楽しみでならない。きっと教え子を見守る教師ってこんな感じなんだろうね・・。

いつもの事ですが、クリスチャンでもない私を用いてくださる事に感謝します。

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