金曜日, 4月 25, 2008

不気味な広さ

明かりのがなく、山の斜面に入口があって、ライターで照らしながら
下に歩を進める・・という洞窟に入ったことがある。
おんぶされて川を渡り、やっとのことでたどり着いたが、
底(らしきところ)について瞬間、ライターの火が消えて、
酸素の有無が心配になり、速攻帰りたいと懇願したことがある。
このときは、「私って狭所恐怖症?」って思ったのだが、
そうでもないらしい。

寂しく一人で映画鑑賞をしてきたが、(まあ、いつものこと、というか
映画は一人が好き)
そのシネマでも一番大きいスクリーンで上映。
客はたったの3人。
話は、結構暗めで淡々と進むストーリー。激しさは無く、
人の心を描く話。
もちろんエンディングは静かな音楽。黒い画面に
エンドロールが延々と・・・・。話が終わった瞬間
ごそごそと音がしていたので、まさかと思っていたが、
映画が終わり、スクリーンが閉じ、明かりがついて
立ち上がって振り返ると、だたっぴろい劇場に
ポツーン 状態。 寂しいったらありゃしない。
このまま存在を忘れられて、鍵でも閉められたら
どーしよー。みたいな不安と、よりどころなく何かの標的に
なっていそうな不安と、にかられた。

人の存在、もっといえばほ乳類、いや、体温のある生き物
の存在は、何にもまして安心感を与えるものなのかも。

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