



時間があるので、さらに(210)でさらりと流しすぎたデンマークのカーニバルのことをも書きとどめます。
訪れたのはユトランド半島の北の方にあるAalborgという都市。今回で27回目のカーニバルで私のお世話になっている団体は去年に引き続きの参加だったようです。断っておきますが、本来のカーニバルは「さよならお肉」のお祭りなので、冬場にあるのが本当。なので、これは宗教の枠組みを超えた単なるイベントです。
参加グループは15。この15グループがパレードし、その後ステージがあり、このステージが審査され、順位が付けられるという競技形式。しかも賞金付き。(さらに宿も、期間中の食事も全てタダ。換金もせずに、過ごせるというすばらしさ。私もしっかりブレーメン代表のメンバーにカウントされておりましたので有り難いことです。)
さて今年のカーニバルのテーマは「ドルチェヴィタ」だったようですが、そんなテーマに沿っている団体はほぼ皆無で、やりたい放題のステージでした。お国柄を十分に発揮してはりました。ドイツだけでなく、ベルギー、フランス、スウェーデンなど各国からの参加グループがありましたので。(このテーマが掲げられている場所自体が少なく、テーマなどあってないようなもの、に見えました)
一日目はパレードとステージ。2日目は一般市民も参加可能なパレードとステージの決勝。そして街中がお祭り騒ぎになる・・・です。
私の役割は、衣装をつけて、身動きが自由に取れないメンバーの支援です。「あれとって、これとって、こうして、ああして」の指示をこなしつつ、どうすればスムーズに事が運ぶか考え・・。ほぼ初めてのヘルプだったわりには、及第点の働きだったのではないでしょうか。そしてパレード中は、メディアの人間では無いにも拘わらず、パレードの道を闊歩し、ビデオとカメラの両刀使い。2日目のパレードでは、別グループの踊り等も撮影するため、パレード内を縦横無尽に歩き回る変な人。「観客は脇へ」的注意を受けたりもしましたが・・(アジア人がいるのはおかしい、と思う参加者がいるのも頷けます)。
途中、私の団体のプラカード持ちの人(主催者側人間)が、膝が痛くて歩けないと言いだし、ビデオ、カメラに加え、プラカードまでもつ羽目に。長距離でもないんですから、パレードの道筋ぐらい歩いてほしかったです。
招待団体のパレードとステージは、予定されている通りにスムーズに執り行われ、3位と賞金を戴きました。
凄かったのが一般市民。コスチュームを着てパレードに参加するのはいいのですが、その後が・・飲むわ、酔っぱらうわ、騒ぐわ・・街中、カーニバル会場中ゴミだらけ、そして道はべとべと。アジアへの旅行で生活ゴミに溢れているところは何度も経験していますが、そういう普通の状態でない汚さ、造り出された汚さ、というのは初めて経験しました。戦争の後のよう。何もかも無秩序でごった返していて、カオス・・。
この話をドイツ人にすると、デンマーク人は有り得ないくらい飲むからね〜!とのこと。ドイツ人はどうなのよっ。と私は心の中で思い・・・。でもでもこのAalborgの惨状?を目にして改めてブレーメンの優しさを感じてしまいました。おっとりしていて、素敵です、ブレーメン。カーニバルの後も、パレードの後も、ブレーメンのゴミの量などたいしたことないです、はっきり言って。
そんなこんなのAalborgでした。デンマークは近いけれど、この北の年までは結構遠い!車・・の旅も疲れました・・。