アイスランドの火山の灰でヨーロッパの空は、ある意味すっきり。でも人はそれを“交通マヒ”とのたまふ。
こういう火山噴火とか地震のニュースを見聞きする度に、高校の地学を思い出すのだけれど、(もろに文系の頭しか持ち合わせていないけれど、地学は好きでした)、まあそれは置いておいて。あ、高校で思い出したけれど、(あ・・・また話が脱線しそうな予感)高校1年やったか2年やったか・・の現代社会の夏休みの宿題で、「戦争体験の聞き取り」をしました。私は、未成年で出征し、終戦後もシベリア抑留を経て、終戦2年後(やったかな?)帰国した祖父に話を聞き、レポートにまとめましたが、思えばそんな辛い話をよく語ってくれたものです。思い出すのも嫌だったろうに。で、今思うこと。あの時書き留めた内容をあんまり細かく覚えていないこと。高校時代は未だ手書き時代。録音したりデータ保存していたりすることはありません。宿題として提出した用紙も未返還(これが本来ならおかしいのですが)。私の希望としては、あの用紙を返してほしい。そして祖父の語ったことをもう一回、少しはあの時より成長した自分の目で読み返したい(たいした内容にまとまっていないと思いますが)。もう他界してしまい、二度と同じ話を聞くことは出来ないから。もしくは、先生・・返してください。(あ、名前ど忘れした。)
話を元に戻して。15日からストップ状態の空の便が20日ようやく動き始めましたが、まだ完全な状態とは言えません。飛行機が飛べない・・ってこんなに大変なことだったんだな・・と思い知らされる出来ことですが、よく考えれば不思議です。飛行機が飛ばない。飛べない。それだけなのに・・。それだけじゃない。
人の移動手段といえばそもそも・・。走る、歩く等、身体機能に依存した方法。泳ぐ、流れる等も含む。次に動物に頼る=ウマ、ラクダ等。そして車輪に頼る=馬車、牛車等。多分平行して、風&帆に頼る=ヨットなど。車輪または帆&火力に頼る・・・と水陸移動の方法が発達し(多分)、そして、人類の転換期?とも言えるのではないかという、飛行機の発明。空の時代に。移動距離やスピードが飛躍的に発展し、グローバル社会の構築にかなりの影響を及ぼしているであろう飛行機。その最新に最も近い移動手段である飛行機(仮に移動手段ピラミッドの頂点に君臨しているのが飛行機としましょう)が、今、使えない。つまり、ピラミッドのさきっちょがちょっと欠けた状態。でもさきっちょがほんのちょっと欠けただけなのです。車は走るし、馬も走るし、船も走るし、人は歩けるし・・。ピラミッドの土台はかなり強固で揺がず。揺るがないはず。でもこの、不安定感というか、混乱の様はいったいなあに???
例えば、船も無く、車もなく、飛行機などもちろんなく、全世界の人が、一人一人別々に、畳一畳分くらいの小島に住んでいたとしましょう。隣の島は遥か遠い。隣に行くための手段は・・。泳ぐ。泳ぐ以外の移動選択肢しかなくなれば、慌てるのも頷けます。“歩くことすらできない”のであれば、移動手段ピラミッドはとっくに破壊しているので。でもでも、たかが飛行機・・。(されど飛行機か・・。うーむ)
そもそもきっと、いろんな“便利”に頼りすぎなんでしょう。飛んで当たり前の飛行機。ドイツから日本まで十数時間で到着して当たり前。輸出入品は、空を、海を越えて日々供給され、納品されて当たり前。それだけ“早く”事が進んで当たり前。“早い”ことが既に“価値”。私たちはその“便利”や“早さ”をお金で買っている。
ヨーロッパなんて、各国ほぼ陸続き。ユーロ圏内なんだから、国境もすんなり通れます。空交通が無く、すべて陸移動で動いた時代もあったでしょう?ゲルマン人だって移動したでしょう??陸だけで何かと出来るはずでは??って思うんは私だけ? でもそうしたくても、それを許さないのが、今の時代。
今回のこの出来事は、なんだかいろいろ見直すいい機会になった気がします。
それにしても、ここ数日、空は晴れ渡り、火山灰の影響はいずこ?状態の澄んだ空。そして、飛行機の離発着無し。静か。こっちのほうがよっぽどいいかも・・。
水曜日, 4月 21, 2010
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