
私がブレーメンで出会った教会。ゴスペルクワイアと出会った教会。居場所がある教会。私を助けてくれる教会。そして何かしら手助けが出来る教会。この教会で30年以上に渡り牧師として勤めて来た男性が、今日を境に一線を退かれました。退職です。
彼と出会って一年と少ししか立っていませんが、この牧師さんが居る教会がある、という事実は、ブレーメンで生活していく上で私の心の支えになっていました。
今日はクリス前の待降節第一の日曜日であり、彼の説教する最後の礼拝であり、彼のお別れ会が催される大事な大事な日曜日でした。礼拝堂も階下のホールも満員以上の満員で、開始前に扉の傍らで訪問客を出迎えた牧師さんに挨拶し、教会に入るのを待つ訪問客の列が100メートル以上も続いていたようです。なので、開始時間を大幅に遅れて礼拝が始まりました。私は教会関係者ではないけれど、まあ半分関係者みたいなもので、もろもろ手伝いつつ、礼拝に際してはゴスペルクワイアの一員として歌うなどしました。
礼拝後は、立食形式のパーティで半スタッフ的に大忙し。後片付けも、今回は量が量なだけに・・。まあ、私が教科会関係者的に振る舞う事に、教会の実際のスタッフが嫌悪感を露にするのではなく受け入れてくれるので、嬉しいのですが・・。
パーティ中牧師先生の周りには人が絶えず、一切話す機会はなし。分かっていたので、予め写真も撮ったし、カードも書いたし。でも帰り際に一言挨拶。感極まって泣いてしまいそうでした。(実際牧師先生は泣いてませんし、周りの誰も泣いていませんでしたが・・)なんて言ったらいいのか分からず、ただありがとうダケ・・。
そして牧師ではなく、教会の一員となって、彼は帰って行きました。
その後すぐに私も教会を出ました。自転車で帰りながらちょっと泣きました。悲しかったのか、彼の存在の大きさに感動したのか、これまでの状況に別れを告げるためなのか・・。
彼の退職を記念し??教会で記念誌を発行しました。この話は以前から書いていましたが・・やっと本として出来上がり、先週の木曜日お披露目でした。

過去を振り返るとともに、牧師先生が居なくなっても、この教会は今まで通り、素敵な教会として歩んで行く・・そんな決意が込められた本、だと私は個人的に理解しています。


一つの時代が今日終わりました。
そして新しい時代が始まります。でも私の教会での立場はこのまんま、のはずです。だって一人一人の構成員はまったく変化なしナノで・・。
どうぞこれからもよろしくお願いします、皆様。
最後に、どうもおつかれさまでした。ご近所なのでまたそのうち・・。
写真は本のページと表紙、お披露目会&
最後の礼拝前に玄関で訪問客を迎える牧師先生。