
今日は友人とお茶する(友人宅で)予定でしたが、その友人が「イタリアンオペラの国際コンペがあるから行かないか。無料だし」というので見に行ってきました。準決勝大会で3日にわたって行われ、初日の今日は60人の若手オペラ歌手がアリアを披露しました。3月から世界各地で予選が行われそれを通過して選ばれた代表です。ですが、出身国に些かの偏りあり。非常に多いのが韓国。世界180以上の国と地域が存在する中で、出場者の10%以上が韓国人。恐るべき数字。韓国では声楽ってそんなにメジャーなのでしょうか?ちなみに、中国、日本、マレーシアのアジア勢も入れると、いったい何人の黄色人種が居たか・・。その他、ロシアや南米の方が多かったですね。勿論国際大会なので、ドイツアメリカカナダイタリア・・出身の方ももちろん。出場に一応の年齢制限があり、女性は30歳以下、男性は32歳以下というのがラインのようでした。
さて、イタリアンオペラのコンペなので、皆(恐らく)イタリア語のオペラソロを歌う訳です。言葉の耳への届き方に、同じイタリア語で歌われているとは思えないような違いがありました。アジア人:なんだかとっても薄っぺらいイタリア語。日本語は最も口を使わずに話せる言語・・というような話を聞いた事がありますが、単調に聞こえることが多かった気がします。上手いのに下手に聞こえる・・みたいな。声に“アジア”を感じました。南米:ペルーやアルゼンチンの方。私の持つイタリアンオペラの歌唱に最も近い響きがしました。“ラテン”さ で共通するところがあるのでしょうか。イタリアに距離的には近いはずのロシアの歌手より、“それっぽい”響きがするのです。ロシアの方の声はなんだかちょっと寂しげ。“鬱”っぽさが漂うような・・。(曲にも寄るのかな? 思い込みかな?)。ということで、素人目から見ると、(聴くと)南米勢が優勢!に思えました。
さて、アジア系の民族がオペラの大会でなんだか損をしているなあ・・と思うもう一点は、“顔”です。やっぱり彫りが全然違います。表情がここまで違うか・・と。日本で歌舞伎とか能とか、中国で京劇とか・・ああいう“面”やら“隈取り”“化粧”やらで元々の人相&表情を工作して演じる芸能が発達したのには、この“アジアの顔がインパクトに欠ける”という理由があったのだろうか?などど“根拠のない”考えも抱きつつ朝の11時から19時前までほぼびっちり60のアリアを聴きました。
いやあ、聴けるもんですね。驚きです。多分、ストーリーとかがなく、どの出演者も違うオペラからの曲を歌うため、メリハリもあり、気分も変わり、飽きずに聴けたのでしょう。
ですが、今日見つけたアイドルは、出演者のオペラ歌手さんではなく、ピアニストの方です。国選弁護人みたいな感じで、お付きのピアニストを本国からつれて来れない人に主催者があてがうピアニスト(だと思われる。何の紹介もなかったので詳細不明)。3人居られましたが、その中の一人のピアノはステキでした。ピアノの善し悪しで、歌の聴こえ方も違うのでなんだか不公平感も(素人には。審査はプロが行うので大丈夫でしょうが)ありましたが・・。ピアノだけ一度聴いてみたい、と思わせる演奏でした。
さて、この大会日曜日には結果が出、10人が選ばれます。時間があったら日曜も聴きに行こう〜〜っと。思いのほか楽しかったのでかなり満足です。
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