では、どんな仲間がいるのか紹介しましょう。団体の設立者は現在も精神科医としてブレーメンで働くお医者さんです。25年の年月が流れているので、もちろんメンバーは入れ替わっているようですが、目の見えない人もいますし、足の悪い人もいます。頭が少し弱い人もいます。性格的にかなり個性的な人もいます。対人関係を築くのが苦手そうな人もいます。私もどちらかと言うと、人とべったり関わるのが苦手なので、ドイツ人だからか、この団体の人間だからか、ある程度のわがままが許されてしまうのです。というか、それで当然、といった具合です。一緒に行動しなくても、団体行動中に少し外れた行動をとっても、それは本人の自由で、一つの権利として認められている感じです。例えば会議中に余裕で席を立ったり(日常茶飯事)、そもそも参加しなかったり、外部団体との共同でのディスカッション中でも出入り自由、トイレ喫煙入退席自由、飲食自由・・でそのうち先方に切れられるんじゃないか、と思うくらいの態度。話を聞く姿勢も、様々。目上の話は姿勢を正して聞く、などという考えはないのでしょう。思い思いの格好で、楽に聞いている、もしくは聞き流している、もしくは聞いていない。なのに、しっかり意見だけは言う。感心すべき態度です。だから私がやっていけるのかもしれません。
3週間ほど、ドイツ人と飲食を共にした訳ですが、驚く事もあり、私が細かいだけか、と思う事もあり。
まず、夜に風呂に入らず眠る人が多い。朝シャワーが主。湖で泳いだりした日でもそのまま眠る子も・・。洗濯はいつしているの??と思うくらいの洗濯物数。私はすべての下着は毎日手洗いし、部屋にほしているけれど、誰も洗濯していない・・。全行程参加する人は一人では運べないほどの荷物を持って来ており、大量にクリーニングしているひともいました。面白いのは、チューブ状の旅行携帯用洗剤があること。小袋の洗剤と違って使いやすいなあ、というのが感想。
部屋での着替えに恥じらいなどなし。全裸に近くてもどうってことない。もちろん共同のシャワールームなどは、日本の温泉や銭湯と同じですが、タオルで前を隠すとか、そういうこともなし。
湖に気軽にタオル一つで泳ぎに行き、その場で着替え、泳いで、戻る・・のが普通。砂まみれになる事・・とかどうってことないみたい。
土足だけれど、部屋を裸足で歩き、そのままベットに入るし。
きれいと汚い、外と中の境界が私とはかなり異なります。ドイツ人は家庭では靴を脱ぐ人が多いのですが、それは寛ぐためであり、客人が家に来たときは脱ぐ必要がないことが大半。寛ぎたければ脱いでください、というレベル。だから、家の中は「中」なのか「外」なのか分からないのです。つまり、屋外の地面に食べ物を落としたら、食べるのを少しためらうけれど、絨毯やフロアの上だったら、まあいっか、で食べる・・のが私のやり方ですが、それは家の中が「中」だから。ドイツではだから中か外か分かりません。でも、玄関の空間がない住居ではやはり家の中でも中だという気がしません。
話がそれましたが、まあ、この参加者の常識がドイツの常識であるかどうか、は確かめるすべもなく、聞いてよいのかどうかも分からず、だし、常識通りに振る舞う事が正しいとは限らないので、この団体でのやり方、であるのだ、と単に受け止めておく事にします。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿