
日本では今年シルバーウィークたるものがあったようですね。その時期を利用して両親がドイツに私を訪ねて来ました。
「あんたの居るうちに」と。こう言っては中国にもシンガポールにも私の住んだところにはどこにも来ています。で、今回は・・。ヨーロッパなのにたったの5泊。しかも航空券ばり高。なのに、行ける時に・・ということでやって来ました。
来られても何も出来ません。金はない。時間しか無い。それでもいいとやって来ました。トランクいっぱいに、私が運び屋を頼んだ物品をつめて。
今回の目的はブレーメンを訪れる事。しかも時間がある私をブレーメン以降は伴わなくてはならない、だから全くの個人旅行。空港でも駅でも観光地でもホテルでも誰も助けてくれません。
私はもともとバックパック旅行の人なので、空港やバスターミナルで野宿!もいとわない旅をして来たので慣れていますし、個人旅行好きなので、ドイツで親と落ち合ってからの旅程は、まあ、心配はしていませんでした(もちろん予めホテルや電車は手配してありました)。心配は関空と乗り継ぎと、上手く現地の空港で落ち合えるか、ということ。
でもまあ、なんとか無事やって来てくれました。ツアーではないので、行動も自由。ブレーメンとケルンとライン川下りとフランクフルトの各都市を周り5泊。かなりの強行日程で世界遺産を3つも見る・・という内容。必然的に移動は全部電車。電車好きの父親には楽しかったようです。時刻表とにらめっっこしたりして後々まで楽しんだ模様。
本拠地ブレーメンではお世話になっている方々に会ってもらい、自分の交際範囲を紹介しました。一人ではない事に安心した様子。
ケルンでは(私も初めて)やはり大聖堂が圧巻!ブレーメンの大聖堂は完全に負けた!!と思いました・・。
ライン川では船に乗る前に古城ホテルに泊まり贅沢気分を味わいました。
そしてフランクフルト。お買い物も少し。
天気にだけは恵まれ、寒い思いをする事も、雨に降られてげんなりする事もなく無事旅行を終えました。
辛かったのはやはり別れ。こんなに悲しいならもう会いたくないよ〜〜と思うくらい。その後一日くらいは裕に寂しく・・。家族っていいなあ・・と改めて思った次第。 まあ、今回の旅行では(再会では)私は親に、今までで一番元気な姿(精神的にも身体的にも)を見せられたのではないか、と思っています。実際一番元気だし、生きていて幸せです。ここに居る事、自分が存在する事に満足しています。経済的に産むものは一切無いけれども、世界の、ブレーメンの歴史が営まれるその一部分に存在することを感じます。(←大きく出すぎ???)。ま、たまには、大口もいいかな?。
親的には、あれだけ反対していたドイツ。私が理由もなしにこだわりつづけたドイツ。そのドイツで一番元気に暮らしているのが、嬉しく、複雑だったのではないかなあ、と思います。
日本には実際あんまり帰りたくありません。でも両親のそば、っていうのはいいですね。やっぱり。あ、今回両親ともに一緒に飛行機に乗り旅行するにあたり、父親が財産分与の指示書?遺書?をしたためたようです。母曰く「あんたは、遠くに居るから不利やと思いや」と。ご最も。でも二人揃ってこういう大きな旅行をするって、本当に万が一の事もあり得るんやなあ・・と事の大きさには驚きました。
なんやかんやで旅行はあっと言う間に終わり、悲しみを引きずって、私はStuttgartへ行ったのですがその話は次に譲ります。
楽しい時間をありがとう。十分甘えさせてもらいました。