水曜日, 5月 07, 2008

庶民とオーダーメード

庶民はオーダーメードには向きません。
決して「自分」というものを持っていない訳ではないのですが、
どうも落ち着きません。
それが1万円しないようなものでも、なかなかつくれません。
それは何故でしょう。
1.最終的な金額が分かりかねる
(調子に乗って、あれこれ注文を付けていったら、気に入るものが
できるのは嬉しいが、高く付いた、という結果になるのが怖い)
2.どんなものが欲しいのかわからなくなる。
(ある程度基準が欲しい。自分が基準だ! という自信と
何が起こっても揺らがない自分のこだわりを持ち合わせていないと
どうしても、他人の意見や、世の中のスタンダードに合わせたくなる。
例えば、私はアンコが好きなので、銅鑼焼きを模した形の鞄を
作りたいと思っても、使い勝手とか、他人の目とか気になってしまう、残念ながら)

ということで、既製品を売る店というのはとても有り難い。
知らず知らず、世の中の潮流を消費者に示してくれている。

レストランとかでも同じで、メニューとして示してくれているから
スムーズに注文できるが、
何でも好きなものをと言われると、とたんに何を頼んでいいか
分からなくなる。知識のないカクテルとかさらにそう。

旅行とか塩のこととかヨーグルトのこととか。
ある程度慣れている。慣れと先達。

何事にも先達はあらまほしきことかな。

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