木曜日, 12月 10, 2009

Bremenからこんにちは(46)大聖堂ヘルパークリスマス会&プレゼント




今日は週1回のペースで監視としてボランティアしているブレーメン大聖堂のクリスマス会。丁度語学学校のクリスマス会と重なったのですが、こちらの方が先に参加の返事をしていたので、学校を抜けて参加。
クリスマス会と言ってもコーヒーとケーキと雑談。以上。
ま、代表というか、ヘルパーを取りまとめる長からのいろいろ報告等あり、参加してよかったかなあと。なかなかみんなの名前が覚えられない(一ヶ月に一度会うか会わないかのレベルだから。一回の働きに付き、顔を併せるのは入り口の監視の人のみだから)のですが、本当にちょっとずつ馴染んで来た感はあります。何事も焦らず、焦らず。
さて、毎年ちょっとしたプレゼントがもらえるようで、今回は今年出版された大聖堂関係の書籍。ドームマウス(大聖堂のネズミ)についての調査、研究をまとめた本です。ざーっと読みましたが、ネズミの教会における宗教的意味合いだけではなく、動物学的、生物学的な観点にも言及したような本です(多分)。
具体的には、どんなことが書かれているかと言うと。ブレーメンのシンボルとも言うべき大聖堂=ドームの魔除け的存在であるネズミについてです。ドームが実は小さな小さなネズミによって、入り口でしっかり守られていると。中世にはネズミは魔除けのシンボルであり、入り口、とくに教会の内部へ一歩足を踏み入れる、その地点に“居る”ことが多かったようです。
このドームのネズミですが、知っている人に連れて行ってもらって、指し示してもらわなければ絶対に気がつかない場所にいます。西側の正面入り口から見て一番奥にいます。東の内陣、向かって右側の扉の柱の根元に後ろ足で立ち、前足で柱にもたれたような姿で。11世紀後半からずっとドームにいるのです。
でも・・本来入り口に存在するべき魔除けが、建物の一番奥に存在するのはおかしい!・・のですが、東の内陣の扉はもともとは西正面玄関の扉だったのだそうですが、1220年頃、西側正面玄関が2つの塔と共に新しく設置されたのに伴い、東の内陣に移設されたとのこと。ネズミの立ち上がった姿が不自然だなあ・・とも思いましたが、もしかしたら、全身で「ドームの柱、しかも一番重要な玄関の柱を支えている」の図だと理解していいのかもしれません。嫌悪されることが多いネズミだけれど、プラスな面も持ち合わせているのですね。
この本には、9月に両親と訪れたライン川下り中の“ネズミ塔”やサンクトゴアールにある教会の“ネズミ”にも触れられており、(未だ詳しくは理解せず)、この知識ありきで、その地を訪れていたら、もっと意味深かったのに・・と残念。
そんなこんなで、一度は購入も考えたこの本でしたが、購入を見合わせていてよかったです。こんなところで手に入るとは思いませんでしたので。どうもありがとうございました。今後もマイペースでボランティアします・・。
写真はネズミの居る扉&ネズミ塔@ライン川、そしてほぼシニアばかりの大聖堂ヘルパークリスマス会。

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