金曜日, 12月 18, 2009

Bremenからこんにちは(50)シナリオのあるインタビュー



ブレーメンにはWESER KURIERという新聞があります。ブレーメンとその近郊のニーダーザクソン州の都市ではかなり読まれている地方紙では無いでしょうか。ドイツでは日本と違って、全国紙より地方紙の方が優勢!のイメージがあります。ブレーメンで紙のメディアと言えばWESER KURIERです。(京都では京都新聞ばかり、名古屋では中日新聞ばかり購読されている状況を思い浮かべてくだされば・・と思います。)
教会記念誌に寄稿し、その本が出版され、教会に出入りする人に、WESER KURIERの関係者(元社員?契約社員?契約ライター?)がおり、しかも、人物のポートレート的な原稿を書いている人で・・ということで、“一度記事に”とお声がかかりました。そして写真&インタビューが本日行われました。
昔ですが、逆の立場であった事があったので、まあ、勝手は分かっているつもりでしたが・・。インタビューを受ける立場になって初めて、自分のやって来た事がこういう事だったのか・・と思い知った次第です。
・取材者は構想を既に組んでいる。(寄稿文を読み、ある程度の原稿枠組みを作っている)→私もそうでした。先にほぼイメージで書いておき、足りないところを補うのが取材日。
ので、
・原稿がややこしくなる事は聞かない。話題は遮る。(自分の組んだ原稿の流れが崩れそうな事は聞かない)字数制限のある紙面だから仕方の無い事ですし、正しい!と思います。情報が増えると、増えただけ“嘘を書く確率も増えます”ので、あまり手を広げないのは正しい選択だと思います。
・一応、寄稿の内容を大まかに確認。本人の裏付けをとり、寄稿文からの借用ではなく、あくまで本人の口から聞いたのだと言う既成事実を作る作業。

どれもこれも、自分に思い当たることばかり。私もそうでしたので。

さて、どんな原稿に仕上がってくるのか楽しみですが、
・嘘は書かない。が原則だけれど、曖昧なところはどうしてもでてくるから、 “ぼかされ”、“どちらの意味にも取れるように”操作され、上手い具合に「事実ではないけど、嘘でもない」宙ぶらりんな記事になってくる予感がしてます。
まあ、他人の事を書く訳だし、自分の自分に対する興味と、他人の自分に対する興味は違う訳だし、他人が第3者に興味を持たせる記事になっていれば言い訳で、その辺のさじ加減ができることも含めて彼は“プロ”なのだろうし、私にとって“中途半端〜〜”でも構わないのかもしれません。

だって、話したい事ほとんど話していないし。(それだけの情報で書けるの?理解したの??って思った。)食事の事とか、旬が始まった北ドイツの伝統料理“グリューンコール(ケールみたいなやつ)&ピンケル”についても聞かれた。冬の間に紙面になるのでしょう。季節の言葉と組み合わせて記事が構成されることがバレバレ。
うーん。逆の立場にならないと分からない事っていっぱいですねえ。

ま、記事を楽しみに待つ事にします。原稿には一回目を通せるのかな??嘘が無ければいいけど。
(この新聞のレスポンス度合を確かめるいいチャンスにもなります。後学のため)

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