
日本ではずっとカスピ海ヨーグルトを養っていた。半ばペット。状態の善し悪しはケアにかかっており、かなり大切に培養していたし、手間をかければかけるほどなめらかで美しいヨーグルトに仕上がる。成果が目に見えるので、まあ、畑仕事とかガーデニングとか生き物を育てるのと似通ったところがある。
これを日本からブレーメンへも持ってこようと企んだ。
簡単なことだ。荷物に入れるだけだから。そもそも常温で働く菌だから、どうってことない。しかし、である。
ブレーメンへ入る前に10日ばかりシンガポールとロンドンを経由する。この間常温のまま放り出されたら・死滅の可能性もある。ということで・・。
ロンドンでお世話になる家の方が、日本へ帰国された際にヨーグルトを託し、ロンドンに帰国してからは冷蔵&冷凍で保存してもらい、私がそれをロンドンで受け取りブレーメンは運ぶ、と。
しかーし。
綿密に練った企画であったにも拘わらず、ロンドンから持ち出すのをすっかり忘れていた。(ずーっと旅中ヨーグルト無し生活だったので忘れてしまっていたのだ)
折角ロンドンまでやってきた倭がヨーグルト菌を見捨ててしまうのは忍びない。育て親としては何が何でも子を護りたい!!!!ということで、図々しいのは承知でブレーメンまで郵送してもらうことに。常温でいいよ、と。
それが火曜日。この週は一切音沙汰無し。
妖しい物が、ロンドンからの近距離とはいえ、(葉書は翌日に着いていた)国際便で運ばれる・・・。郵便事故か没収廃棄処分か・・と思っていたら翌週の月曜日、一通の「預かり証」的な物が。
「預かっているので(郵便受けに入らなかったので)、取りに来い。」(だと思う)
そして「heute jedich nicht」にチェックが入っている。私の理解では、
「今日じゃないとダメよ。早くね〜!」と言うことかと思い、(タダでさえも1週間近く輸送にかかっている。国際便とは思えない。友人はエアメールにしたといったが、もしかして船便か??)、早く受け取り、ねぎらってあげたくて、郵便局へ急いだのだが。「今日は入っていたレターでしょ?」「明日以降ね」と一蹴。どうやら「取りに来い」とは言ったが「heute jedich nicht」(しかしながら今日ではない)と言うことらしい。なるほど。勉強になった・・。
分かりやすく「nicht」を前に置いてほしい。
「今日 しかしながら ちがう」ではなく
「しかしながら ちがう 今日」だったら分かるのに。←我が儘。
ということでまた明日向かうのである。
尤も、もとから腐っているヨーグルト菌ではあるが、ヘンなにおいとかしていないか、他の郵便物への影響はないか、などなど心配事は尽きないが再会が楽しみである。
牛乳も、培養用の瓶も購入し、熱湯で消毒してスタンバイ済みである。
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