
あまりテレビっ子ではありません。実家暮らしが長いので、自分のテレビを持ったことがありませんし、わざわざ買う必要性も感じませんでした。シンガポールでの3年間はテレビ無し生活でした。共同の部屋にはテレビがありましたが、まったくテレビが面白くないので見る気も起こりませんでした。VCDの鑑賞にはパソコンで事足りていましたし。
さて、10月より入居し。すでに出て行く気満々で引っ越しの荷物も紐解いていないこの部屋にはテレビがあります。旅行先で宿にテレビがあるような感覚で今は生活していますが、旅行中でも部屋のテレビを付けることはほとんどありません。その理由は。
1.テレビの為に集中力が削がれるのが嫌。(見たい番組があるわけでもないのに、眺めるのはなんだか馬鹿らしい
2.例えば、得たい情報があったとしても(天気予報とか為替情報とか)その放送時間のタイミングを計るのが面倒。(そこまで必至に情報を得たいわけではない)
という感じで、テレビはつけません。旅行中テレビを付けるとしたら、シャワーを浴びたりするときでしょうか。ひとりの部屋で目をつぶったりする瞬間に、不安や恐怖や危険を感じるのでしょうか、テレビの音声は気を紛らわしてくれます。(テレビの中とはいえ、人の存在を感じることが出来るからでしょうか)。
で、です。ここブレーメンでもここ数日テレビのある生活をしている訳ですが、テレビを付けるのがとても楽しいです。別にリスニングのトレーニングになるのが嬉しい、とか、聞き取れる単語があるのが励みになるとか、そういう事ではなく、純粋に番組がよく出来ています。
はっきり言って、日本のテレビ番組はとても質が高いです。制作者のクオリティや技術、技量、センス、それから機械、システム。これらのレベルは世界的に見ても高いのではないでしょうか。(あくまで私の独断と偏見)。世界各国のテレビ番組を見て比較検討したわけではありませんが、私が日本のテレビ番組が上手だなあと思うのは、(多分)カメラワークです。視聴者はスタジオ内のどこに視線を向けるかを意のままにすることができません。カメラで撮影され、編集されたものを見るだけです。その撮影のアングルとか、編集の仕方とかがあまりに雑だと、目が付いていかないというか非常に疲れます。(多分)(多分、多分 というのは、本当に多分そう思うだけで、番組制作のことについては学んだことも、今まで考えたこともないからです)。中国やシンガポールの番組はそんな感じです。非常に不自然な音声(アフレコが多い)、中途半端なタイミングでぶちっと番組が終了する、映像が汚い。読後感ではなく、視聴後感が非常に悪い。日本の質に慣れていると更にそう思うのです。
でもここでは、そういう感じがありません。映像はキレイだし、言葉が半分以上分からないにも拘わらず、見ているのが苦ではありません。(私は中国語が実は大好きで、というのも中国語には4声あることで、その言葉が音楽のように聞こえるので好きなのですが、にも関わらず、中国語のテレビ番組は長時間見続けられず・・でした)。ドイツ語を聞いているのは好きです。耳に心地よい言語と心地よくない言語がありますが、ドイツ語をしたいと思うくらいなので、もちろん好きなのです。(ちなみに、苦手なのは、私の知りうる(聞いたことのある言語の中では)タイ語、ラオス語が耳には苦手です)
話がそれますが、ドイツ語の番組がある生活も悪くありません。長時間見ているので、天気予報にも巡りあいます。どうやらずっと雨のようなので気が重いですが。
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