水曜日, 10月 15, 2008

Bremenでの・・・コト(52)辞書を引くと言うこと


日本人は(私だけか?)辞書を引くのが好きなようです。授業中も分からない単語があるとすぐ辞書を引きます。でも他の国からの人は、意味が分からない場合たいてい質問します。「おいおい、それくらい辞書を引け」とこっちが思うくらいに。辞書を持ってこない人もいます。でも実際そのほうがいいのかもしれません。
ドイツ語をドイツ語で説明してもらう。そして覚える。彼らはそうやって単語を習得していきます。でも私は? 辞書を引きその意味を覚える。(極力、辞書を引かずに・とは思いますが、ドイツ語での意味説明が分かった後、更に、確認したくて辞書を引きたくなります)。辞書が汚れていくのが、勲章!みたいたところがありますよね、日本には。私は今主に電子辞書なので、調べた履歴も残らず、味気ない辞書引きになっていますが・・・。
そもそも、辞書なんて頼りないのです。それは分かっています。100%じゃあない。だって、そもそもが日本人の編集した辞書です。何年もかかって・・。その間に言葉も変われば使い方も変わる。しかも、そもそも辞書に載っている意味が「後付け」に過ぎないことを認識するべきです、私は。例えば、動詞「gehen」は、どうやら、「〜へ行く」(乗り物ではなくて)ことを示す場合に使われているらしい。ということが、多くの文例から推測されるので→日本の辞書に「行く」(英語のgo)の意味であることが示される・・・・に過ぎません。先に「行く」の日本語があるわけではないのです。あらゆる単語に対して、そういう分析がなされて辞書が作られている・・のだから、日本語で書かれた辞書というものは非常に非常に不安定なものであるといえるかもしれません。だから、ドイツ人にドイツ語で、類義語や身振り手振りで「こういうときに使うんですよ」「例えばこういう文例で」などと教えてもらう方が、よっぽど実用に適い、頭に入っていくに違いないのです・・・。

辞書は適宜、適当に使いたいものです。

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