木曜日, 10月 16, 2008

Bremenでの・・・コト(55)U(Uウムラウト)ber mine Land

学校の授業で「私の国について」文章(レポートほどのドイツ語文章力がクラス全員にありません)を書き、それをみんなの前で発表する、という学習がありました。日本について書く。しかも限られた語彙力と表現力と文法力で。もう少し上達してからその文章を読み返したら、「このドイツ語知識だけでよく、大過なく過ごしていたものだなあ」と驚くに違いないくらいの文章。ま、全員が同じくらいの理解度なので、その辺は補い合って理解をしているのです。(こういう集団って不思議です。言葉足らずでもお互いが一生懸命理解し合おうと努め、そして普通に会話が成り立っている・・・)
さて、日本について当たり障りのない発表をしました。驚いたのは、みんなの日本に対する関心の高さ。質問がばんばん飛んできます。スペイン人の子は「志摩スペイン村」を知っていました。「有名なんでしょ」と。「平均寿命が高いのは魚とお野菜と少しの油の健康的な食事だからよね?」とか「初任給はいくらなの?」とか。よく考えたら日本は不思議な国です。今や世界の中心はアメリカ??ですか?(ということにしておきます。)その前はイギリス。エリザベス1世がスペインの無敵艦隊を破るまではスペイン。と世界の中心は移り変わっているようですが、(あってますかね??)日本はずーっと極東の小国で、第2次世界大戦後奇跡的な復興を遂げた国。よく考えたら不思議です。日本が世界に名をとどろかせたのは・・・・1894年日清戦争で小が大を食ってからでしょうか。たった100年余りしか表舞台に登場しない日本のどこにみんなが魅力を感じるのでしょうか。スペイン人は悔しくないのでしょうか。そして、日本は大戦後どうしてここまで立ち直れたのでしょうか。日本人ながらに不思議です。それまで、この地に生活していた人々のが培い築き上げた習慣や風土や民俗・・の蓄積と努力の賜でしょうか。感謝せねばならないのかも知れません。
でもみんなの質問は「経済大国日本」への質問であり、「敗戦国日本」「未開国日本」への質問ではありません。資源もなく、食もなく、年金も消える日本は、そんなに高く評価してもらう筋合いはないと思うんですが、ね・・・・と思っちゃいました。

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