水曜日, 9月 24, 2008

Bremenでの・・・コト(29)教育色々

こちらの語学学校にきて、スペインがぐっと身近になりました。また南米も、スペイン語率非常に高し。
クラスに一人ポーランドからの方がいます。彼女は英語が話せません。そして、私と同じ年。今までどんな人生を歩まれたのか分かりませんが、非常に穏やかな顔をされているので、普通(荒波ではない)だったのでは?と思います。他、落ち着きのない子とかもいますが、まあ、それは放っておいて。
驚いたのは、彼女は今まで一つの言語だけで生きてきたと言うことです。ここで、「いやいや私も英語できないで」って思う人もいるかも知れませんが、少し考えて下さい、自分たちが日頃目に、耳にしている物事を。
朝「7時のニュース(NEWS)です。」と番組が始まる。
新聞には「大売り出しSALE」の文字。
出かければ標識には「国道ROUTE」「寺TEMPLE」。
これの使い方が正しいか間違っているかは、さておき、英単語(らしき和製英語も含め)は幾つも挙がるはず。彼女にはそれが一切ないようなのです。
時々授業で、生徒の理解を助けるために、(簡単に説明を終わらす為に)、「英語の**です」がと表現するときがある、ごくたまにだけど(英語ではポピュラーな単語だけど、ドイツ語にするとちんぷんかんぷんになってしまうような単語の時は特に)。私も英語はよくわからないけど、
「これは何?」「英語ではなんていうの?」「**してよ」とか簡単なことだけは言えるし幾分か聞き取れるので、その先生の説明の単語が分からなかったことはない。でも彼女にはそれが伝わらない。
授業の初日に、「How about you」はドイツ語でなんていうの??って彼女に聴いて、「ポーランド語しか分からない」と言われて、まずびっくりした。「difficult」も分からないらしい。
お国の教育方針をどうこういうつもりはない。東欧っていうのはこういうものなのでしょうか?
で、改めて思うのが、日本語の複雑さです。平仮名片仮名の表音文字に加え、表意文字である漢字、アラビア数字にローマ数字、そしてローマ字。などなど。これらが組み合わさって一つの文章が出来ている。(これらは全て日本語だと言えばそうなのだろうけど)、一種類の文字だけの世界、生活っていうのが、なかなか想像しがたい・・と思ったわけであります。
でも彼女はとても素敵な女性。ドイツ語で少しずつコミュニケーションがとれるようになってきたので(今までは英語で話せないので、会話が成り立たなかった)、お友達になれそうな気がします。(近日写真でもアップしたいです)

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

他の国と地続きの東欧でそんな感じなのに、島国の日本でいろんな言葉が入り混じってるってのも面白いね。
そんな二人がドイツで出会ったのも何かの縁かもよ(´ー`)